【オークション】チャーチルのグラス他

 前回の記事で取り上げたアンティークのブーツスクレイパーウィンストン・チャーチル首相のブランデーグラスのオークションがBellmansで開催されました。 

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Bellmans Mar-21 Lot 608: A black painted cast iron boot scraper

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Bellmans Mar-21 Lot 615: A 19th century cast iron boot scraper

上のブーツスクレイパーは£120(約1万8千円)、下の物は£80(約1万2千円)でそれぞれ落札され、概ねオークションハウスの想定価格の範囲内に収まりました。購入した人はこのハンマープライスに加え22%の手数料(Buyer’s Premium)と付加価値税を支払います。自分で商品を取りにいかない場合は配送業者への支払いも必要です。

 一方でウィンストン・チャーチルのブランデーグラスは想定価格を大幅に超え、なんと£15,000(約220万円)もの価格が付きました。どんな人が買ったんだろうか…。

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Bellmans Mar-21 Lot 715: Sir Winston's Churchill's brandy balloon, circa 1960

 18日木曜日には先日の記事で紹介した故ダイアナ元王太子妃の手紙がDavid Lay Auctionsでオークションにかけられます。 

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 メーガン・サセックス公爵夫人(日本のニュースでは主にメーガン”妃”(Princess)という称号をよく見かけますが、こちらのニュースでは"公爵夫人"(Ducchess)と表現することが主流です。)のインタビューが世界の耳目を騒がしている中での開催だけに注目度はより高くなったかもしれません。Yahoo!ニュースのコメント欄を見てみると日本は概ねメーガン公爵夫人に批判的な意見が多いようですが、一方で主にアメリカの一部セレブ達からは肯定的な意見が見られたりと色々な捉え方があるようです。個人的な意見を言うつもりはありませんが、妻のママ友のコメントが端的に英国人の考えを表しているのかなと感じられたので最後に紹介します。「私は王室に興味はないのだけれど、女王陛下は本当に気の毒だと思うわ。」だそうです。彼女はパキスタンスコットランド人のイスラム教徒なので伝統的な英国人ではありませんが、ある意味近現代の英国の歴史を体現するような出自です。