ダイアナ元妃の手紙がオークションに

 あまりアンティークや美術品に興味のない方でも、クリスティーズサザビーズといったオークションハウスはニュースなどで耳にされたことがあろうかと思う。英国ではアンティークや美術品の売買が非常に活発で、オークションハウスが数えきれないほどあり、ほぼ毎日のように英国のどこかしらでオークションが開催されている。高額で著名な画家の絵画や、歴史的に重要なアンティークであったり、著名人の使用していたプレミアムの付く商品などを中心に扱うクリスティーズサザビーズ、ボナムスといったトップティアのオークションハウスから、段ボールに放り込まれて一山いくらといったガラクタを出品する庶民的なオークションハウスまで非常にバラエティーが豊かだ。

 日本語のニュースにもなっていたが、ダイアナ元王太子妃の手紙が中堅どころのオークションハウス、David Lay Auctionsに出品されることが発表された。

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私的な手紙が自分の死後公衆の目にさらされるなぞまっぴらごめんだが、この辺りは日本人と感覚が違うのかもしれない。ダイアナ元王太子妃の手紙がオークションにかけられるのはこれが初めてではなく、過去のオークションではかなりの金額で落札されている。そう言えば以前ジョージアン(約200年前)に作成されたセクレタリーブックーケースをオークションで落札したことがあり、その引き出しの後ろから元の持ち主に当てたであろう、1927年のスイスの消印が押された絵葉書が出てきてまだとってある。この葉書もオークションに出したら多少は値が付くのかしら?

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落札したセクレタリーブックケース

 英国のオークションに日本から参加することは不可能ではない。オークションはロックダウンもあり今は原則オンライン形式のみ。落札後は銀行振込かクレジットカード、ないしデビットカードで支払いを行う。(オークションハウスによっては海外のクレジットカードに制限を設けていることがある。また銀行振込は日本から送金すると海外送金手数料を取られる。英国国内の銀行は基本的に英国内に居住していないと開設が難しい。)最大のハードルは商品の取り寄せで、ごく一部のオークションハウスは自前で配送をアレンジしてくれるが、ほとんどの場合自分で運送業者に連絡を取って配送をアレンジしないといけない。海外発送を手配してくれる業者を探し、オークションハウスからの回収と梱包、海外発送を依頼する。日本に向けて家具を発送したことがないのでどのくらい費用が掛かるかわからずその金額次第だが、おそらくアンティーク家具なんかは日本のアンティークショップで買うよりも安いと思いますよ。

 ダイアナ元王太子妃の手紙は3月18・19日のオークションに出品されます。出品カタログが出るのはもう少し先のようですね。

www.davidlay.co.uk