今週末もBLMのデモが催されたものの、様子が先週とは異なってきた。
まず右派勢力のカウンターデモが同時に開催された。警察は両者の偶発的な衝突を避けるため、BLMデモに対しTrafalgar SqeareからWhite Hallの北側を指定。一方右派勢力に対してはParliament SquearからWhite Hallの南側のエリアが指定された。両者が交わらないように警官隊がその間に配置される。いずれも17時までに解散が求められる。結局のところBLMデモは急遽予定を1日繰り上げ、両者が衝突することはなかった。
お昼前後から右派勢力側のエリアに近い我が家の前を、いかつめの白人たちがWestminster方面にむけてそぞろ歩いていくのが見られ、今日は久しぶりに天気が良かったものの、念のため午後の外出は控えることにした。
16時頃。ふと外を見るとパブの周りに右派と思しき白人の集団がたむろしている。ロックダウン前はこうしてパブの外でビールを楽しむ人々はいたるところで見ることができたが、今はパブは開店を許されていない。恐らくは近くのスーパーやOff Lisence(酒類販売許可されたコンビニのような店)で手に入れたのだろう。
酔っぱらっているのか時折大声を上げたり、歌を歌っていたりはするものの、特に暴力的な振る舞いは見られない。時折黒人がこの集団の間を通り抜けていったが、特に因縁を付けたりはしていないようだ。しかし…
16時半頃。恐らくはBLM側と思われる人物だろう。大声で叫び集団に何か投げつけた。すると…
Anti BLM Protest in London 13 Jun 20
一気にヒートアップして反撃に出る。BLM側と思しき人物はすぐに逃げたので騒ぎは長く続かなかった。Parliament Squearの辺りでは右派が警察と衝突する場面も見られたらしい。
More violence against police on Bridge street, next to Big Ben. pic.twitter.com/tazFZTefFn
— Vinnie O'Dowd (@VinnieoDowd) 2020年6月13日
20時頃。若者の集団が警察官に囲まれている。黒人もおり右派集団というわけではなさそうだ。こうなる前の状況を見ておらず詳細は解らなかった。
BBCやロンドン市長のSadiq Kahnのツイートを見ていると、口を極めて右派集団(BBCによるとFootball Fun、即ちフーリガンの類も参加しているらしい)のことを非難しているが、家の近くで暴れられる身としてはBLMも右派も違いはない。
だが一番大変なのは矢面に立たされる警察官たちだ。右からも左からも暴力を振るわれるのはたまったものではない。
- コロナウィルスによる英国での死者は40,465名となった。
- コロナウィルスによる日本での死者は914名となった。
- 本日はエリザベス女王の「公式」誕生日。本当の誕生日は4月21日だが、気候の温かい6月の第2土曜日を「公式」誕生日とし、祝賀行事を行うのが伝統だそう。