警察官による不当な扱いでGeorge Floyde氏が死亡した事件に抗議するデモが、ここロンドンでも大きな拡がりを見せている。一昨日に我が家の前を通り過ぎたデモ隊は100名を超えることはなかったが、今日は優に数千、あるいは万を超えていたかもしれない。
15時過ぎ。まだまばらだが人の波はVictoria StationからWestminster方面へ途切れることなく続いている。
10分後。参加者は増え続け道路は占拠状態。不運な車が行く手を阻まれている。
シュプレヒコールを上げながら行進するデモ隊。「I'm angry」「Black Lives Matter」と連呼している。生で聞いていた時は「I'm hungry」と聞こえていた自分の英語力に凹む。
Black Lives Matterの手製プラカードを掲げる人たち。
NHSかケアワーカーと思しき人たちも参加している。
メッセージが記されたバンも参加。「時に自分が白人であったらと願う」
15時50分頃。大通りはデモ参加者で埋め尽くされた。デモの行進は1時間以上続いた。
絶え間なく聞こえるシュプレヒコール、道をふさがれた車のクラクション、取材ヘリの騒音、絶えることのない人の波。余りにも現実離れした午後だった。
懸念すべきはこれだけの人が屋外とは言え、密集した状態で、しかも大声を張り上げながら集まったことだ。英国におけるコロナウィルスの新規感染者数と死者数は減少傾向にあるものの、今でも新規感染者数はおおむね1日当たり1,500~2,500人程度、死者も100~300人程度を数える。1週間後に感染者が増えていないことを祈るばかりである。
- コロナウィルスによる英国での死者は39,728名となった。
- コロナウィルスによる日本での死者は900名となった。
- 7月の英国版Vouge誌の表紙は、トップモデルではなくKey Workerたちが飾ることとなった。