昨日のBLMデモではWhite Hall付近で警官隊と一部のデモ隊が小競り合いを繰り広げ、14名の警察官が負傷し29名の逮捕者が出た。他にも現場に居合わせたオーストラリアのTVクルーが暴徒に追い回されたり、夜間には昨日の記事に書いた通り我が家の前でも小規模な破壊行為が見られた。
一晩明けてガラの悪そうな集団もいなくなったため、午前中のうちに様子を見に行ってみた。本日も午後から米国大使館前でBLMデモが予定されており、その後テムズ川を渡って再びWhite Hall付近にデモ隊が集結されることが予想されるので、その前に足を運ぶ。
我が家の近くの写真店とPizza Expressの窓が割られている。Pizza Expressはロックダウン前から経営状態がかなり思わしくないはずだというのに、踏んだり蹴ったりだ。
Westminster Abbeyの手前の路上には、落書きされた牽引車と窓を粉々に破壊されたショベルカーが放置されていた。
流石の暴徒も躊躇したのか、それとも警察が死守したのかはわからないがWestminster Abbeyには特に変わった様子はなかった。
Parliament Squareに入るとマハトマ・ガンジーの彫刻の台座に「Racist」と落書きされている。非暴力を訴えた人なのに何故…?
リンカーンの彫像の首にはプラカードがぶら下がっていた。「Hate Kills, Love Heals」。かなり背の高い彫像だがいったいどうやってよじ登ったのか…。
Parliament Squarを通り過ぎParliament Streetに入ると、意外にも暴れた痕跡は余り見られなかった。いくつか落書きが見られたが、日曜日だというのに早くも清掃作業が入っていた。書かれていた文句は大体「F**k Borris」が多い。
道中で見つけたBLMのプラカードとステッカー。
Trafalgar Squarで折り返しt.James's Park方面に向かう。家族と合流して少し散歩をした。万一を考え家族を家に残してきたが、子供連れで散歩やサイクリングをしている家族も見られ、余りにも平和な様子にいささか拍子抜けした。St.James's Parkは全く普段通りののどかな様子で、動物たちもいつも通りに過ごしていた。
本日もデモは予定されており、回を重ねる毎に過熱してきている。この記事を書いている間にも我が家の前を多数のデモ隊がWestminster方面へ練り歩いており、今夜の彼らの動きには注意が必要だ。午後は家で過ごすことにした。
- コロナウィルスによる英国での死者は40,542名となった。1日当たりの死者の数としてはロックダウン開始以降最小。
- コロナウィルスによる日本での死者は916名となった。