ロックダウン疲れ? - ロックダウン46日目

 英国のロックダウンでは1日1回までの屋外でのエクサイサイズは条件付きで認められている(一度に二人まで、又は同居しているもの家族限定)。皮肉なことにロックダウン開始と前後して、ロンドンは一気に春めいた天候に恵まれる日が続き、エクササイズを口実として外出する人も少なくない。

 ロックダウン開始から暫くの間は、公園で日光浴をしたりベンチでおしゃべりに興じていると見回りの警官にすぐに見咎められ、エクササイズの間の短い休憩でないのであればすぐに追い立てられていた。

 それがこの1、2週間ほどは様相が変わり、公園を巡回している警官の数がぐっと減ったのだ。当然のことながら日光浴やおしゃべりをしていても追い立てられることはなくなった。特にロックダウンの方針に変更が加えられたわけではないはずだが…。

 本日英国はBank Holiday、ロンドンの気温も折からの熱波の影響で昨日から最高気温が20度を超え、絶好のアウトドア日和となった。平日は仕事で外出する時間がないため、ここぞとばかりに家族を連れて、近所のSt.James's Parkに赴いた。勿論エクササイズのためである。

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St.James's Park

 公園はロックダウン以降で最大級の人手。レジャーシートを敷いてピクニックに興じる人、半裸でサッカーをする若者、散歩をする親子連れ等々が多数見られた。どこかの都知事が見たら間違いなく「密です!!」と叫ぶこと必定である。この日もやはり警官の姿は見られず、人々はめいめい春の陽気を楽しんでいた。

 流石に今話題の山梨の女性には遠く及ばないが、英国でも残念な人たちはやはりいる。例えば…

  1. ロックダウンに伴い閉鎖されている東ロンドンのヴィクトリアパークに、男性3人がフェンスを乗り越えて侵入。ピクニックベンチでビールを飲んでいるところを警官に発見され、30ポンドの罰金を科された。(2020年4月5日)
  2. 10名の旅行者が2台の車に分乗し、北ウェールズのスノードン山を登山するべくロンドンから約400キロの道のりをドライブしていたところ、目的地直前で北ウェールズ警察に発見され、そのまま追い返されることとなった。(2020年4月26日)
  • コロナウィルスによる英国での死者は31,241名となった。生後6週間の乳児が犠牲となった。
  • コロナウィルスによる日本での死者は557名となった。
  • ロンドンに臨時で急造されたコロナウィルス専用のナイチンゲール病院は、翌週にも休止する見通しとなった。ただし第二波に備え設備は一部残される。